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音楽で拡がる輪

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2012年4月12日 (木)

The Windmills of Your Mind / Paul Motian


「今まで食べたことないもの」のシリーズの1つかと。。

去年リリース時には、チェックしておきながら、歌入りかぁ、、って、そのままに。
ほんと、見る目ないんだよな。今年の初めにいっきさまがブログに書いてるのみて、「あ!」って思ったのでした。
ビルフリ師匠&モチアン先生のテネシーワルツは優しい風景に違いないと、ほしくなってしまったのです。

はじまり、はじまり♪
プロローグはモチアンオリジナル、Introduction (1) 。田舎の小さな劇場の緞帳ががあがるような感じに、郷愁あるメロディ。
スローなスローなTennessee Waltz。酔ったおじいちゃんが昔話でもはじめるようにテーマを訥々と語るビルフリ。味があって、つい、、側に寄って聞きたくなってしまうような暖かさ。
まるで、ヘイデンのベースが歌ってるようなヘイデンの娘Petra Haden。シンプルにひたすら歌うだけ。お父様譲りのシンプルさ。タイトル曲、ルグランの風のささやき。ベースのモーガンの一音一音が鳴り響くスタイルはPetra Hadenのお父様にとても似ているので二人の相乗効果抜群。彼女は、清楚と気怠さを同時に持ち合わせ、微かに吐息に甘さを感じます。ふわ〜〜と、ふわ〜〜と、漂っていく。ビルフリと一緒ね。
バーリンの曲 Let's Face The Music and Dance。ダイアナクラールがボサ風におしゃれに歌っていたのを思いだした。もともとはフレッドアステアの主演映画の曲だから、倦怠感はないわけで(笑)、ビルフリにしたらアップテンポで余韻を抑えた2分弱。ペトラのLover Manは、サラリと歌いあげる切ない女心。バックの絶妙な色彩感覚はお見事としか言いようがない。とってもかわいらし曲It's Been a Long, Long Time 。ペトラも可愛いけど、ビルフリはもっと可愛いな。よき時代のアメリカ、って、感じ。モチアンオリジナルLittle Footもカントリーぽい可愛い曲。ビルフリが手招きしてるように感じます。この三人相性は抜群ですよね。こんな音のない空間(爆)で歌心を満載って凄いです。

ペトラが加わったEasy Living。ちょっとテンションが高くなって歌いあげます。でも、あくまでたんたんと。バックもたんたんと盛り上げます。ガーシュインの I've Got a Crush on Youはビルフリとペトラのデュオ。これがめちゃロマンチックで素敵。ビルフリの甘い甘いささやきにメロメロです。上手い!!モチアンオリジナルBackup。星屑、そんなイメージの曲。何をするわけでない、誰にもマネできない世界。ペトラが呟くように歌うI Loves You Porgy。これがまたじんと心に届く。彼女の歌も、ビルフリたちの音も。愛ってなんでしょう。モチアンオリジナルTrieste三人の落ち着いたやりとりは道ばたの立ち話のように自然な感じで、スタンダードの間にすぅと入ってしまいます。If I Could be With
Youも甘くかわいらしく。こんな風に迫られたらたまらないでしょう。。モチアンオリジナルWednesday's Gone はベースフィーチャーな感じで。って、たとえスポットライトが30機あたってもモーガンはたんたんとしてますよ。そうです、今日は木曜日。I Remember You重なるビルフリの和音が感情をかき立てる。説得力あるベースソロ。ひたすら綺麗なビルフリ。
エピローグ、Introduction (2)。小さな劇場は、静かに緞帳が下りて、終演。。。

ECMのように極限に音の少ない世界だけど、いわゆる静寂っていうのともちょっと違う人肌な空間。
暖かな人のぬくもり、肌の柔らかさ、におい、、そんな湿度ある人間味ある空間です。
スペイシーな空間に深い想いを漂わせながら、透明感と言うより、フォギーな感じ。リリカルで幻想的、ありそうでない不思議な世界。

追記
と、モチアン先生についてほぼ何にも書いていないことに気がついた。(笑)
でも、そういうドラムをしています。でも、この世界はモチアン先生がいなくては不可能。
あのレーベルのように、「はじめに静寂ありき」なのではなくて、4つの個性でできあがった静かな世界。

1. Introduction (1)
2. Tennessee Waltz
3. The Windmills of Your Mind
4. Let's Face The Music and Dance
5. Lover Man
6. It's Been a Long, Long Time
7. Little Foot
8. Easy Living
9. I've Got a Crush on You
10. Backup
11. I Loves You Porgy
12. Trieste
13. If I Could be With You
14. Wednesday's Gone
15. I Remember You
16. Introduction (2)

Paul Motian (ds)
Bill Frisell (g)
Thomas Morgan (b)
Petra Haden (vo #2,3,5,6,8,9,11,13,15)


2月だか、3月だか、、スタンダード集がマイシークレットブームだったのですね。
このリリースからは1年もたってないと思いますが、、モチアン先生は鬼籍に入ってしまいましたね。
今日は、とっても特別な日なので、特別にお気に入りで誰にも教えたくない1枚からでした。
んじゃ、退散♪

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JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。

私もこれはリリースされていたのを知りながら、すずっくさまと同様で歌ものとして敬遠していました。
ジャズ喫茶「いーぐる」で聴かなかったら買っていなかったと思います。
ちょっとしたきっかけで買ったものがお気に入りの1枚になるって素敵なことです。
そういうアルバムをさりげなく聴ける日常を大切にしたいですね。
とかなんとか、柄にもなく格好つけすぎでした(笑)。
ビルフリ、ヘイデン/モーガン、モチアンの世界、もう聴けないんですよね。
モチアン、音楽的なドラマーでした。合掌。
私は《It's Been a Long, Long Time》がもう断然お気に入りです。
ここでのビルフリ、確かにかわいい!
私、結構カワイイものも好きですよ(笑)。
トラバさせていただきます。

Winter&Winterでもポール・モチアン作のこのアルバム、他の同レーベルのアルバムの流れからしても、異色と言えば異色なんですよね。でも、結果、こういういいアルバム(何というか、地味だけどいいと思う人が割といそうな)を出してくれて、良かったです。その後のモチアンを聴けなくなったのが残念です。ペトラさんとビル・フリの相性はいいですよね。

淡々としていてスゴくはないのに、スゴい、って私が思うのはちょっと矛盾しているかもしれませんけど。

TBさせていただきます。

こんにちは♪
きのうは特別な日だったのですね。
記念日かな?? そうだったら おめでとうございます*

特別な日に特別なアルバム いいですね。
教えてくれてありがとう(笑)

可愛くて甘い感じ大好き。
最近は ヴォ-カルも積極的に聴くようになりました。
すずっくさんのレビュ-は いつもほんと魅力的に書かれていて すぐポチッと買いたくなってしまいます。
メモしておきますφ(.. )

桜 咲いたね*

いっきさま、、

>こんばんは。

はい。

>私もこれはリリースされていたのを知りながら、すずっくさまと同様で歌ものとして敬遠していました。

お互い、修行が足りませんでしたねぇ。(笑)

>ジャズ喫茶「いーぐる」で聴かなかったら買っていなかったと思います。

そうなんですか。
わたしは、きっと、モチアン先生がお亡くりにならなかったら、素通りだったと思います。

>ちょっとしたきっかけで買ったものがお気に入りの1枚になるって素敵なことです。
>そういうアルバムをさりげなく聴ける日常を大切にしたいですね。

ジャズも長い歴史を持ち始めていて、いわゆる名盤を聴いていれば、安価なものも多いし、音楽的にも満足度はちょう高いですよね。
でも、自分も聴き始めて長くなっているので、そこに戻るよりはつい前に行きたいとつい思ってしまいます。いつか、足を止めると思いますが、その時もこのアルバムを想いだしてかけるのかわからないです。でも、それでいいんだナ。

>とかなんとか、柄にもなく格好つけすぎでした(笑)。

そうですか。
いいではないですか。たまには。(笑)

>ビルフリ、ヘイデン/モーガン、モチアンの世界、もう聴けないんですよね。
>モチアン、音楽的なドラマーでした。合掌。

モーガンって、音がしっかりしていてかっこよかったです。
この人、洗練されてますよね。これで、かなり気に入ったんで、菊池さんのECM買うことにしたくらいです。はい。

>私は《It's Been a Long, Long Time》がもう断然お気に入りです。
>ここでのビルフリ、確かにかわいい!
>私、結構カワイイものも好きですよ(笑)。

去年はビルフリのレノン集にツボってました。
でも、ジョンスコのアルバムとドッチ好き?って聞かれたら、ジョンスコだったのね。
これだったら、どうだったかな、、って、ちょっと、思ってます。

>トラバさせていただきます。

それが、まったく何もきてないのです。
きっと、そちらに残ってると思いますよ。(笑)

910さま、、

>Winter&Winterでもポール・モチアン作のこのアルバム、他の同レーベルのアルバムの流れからしても、異色と言えば異色なんですよね。

これが、不勉強なのですが、Winter&Winterって、モチアン先生とジムブラックであわせて5枚くらいだと思うんですよ。しかも、みんなめちゃ安い中古!

>でも、結果、こういういいアルバム(何というか、地味だけどいいと思う人が割といそうな)を出してくれて、良かったです。その後のモチアンを聴けなくなったのが残念です。ペトラさんとビル・フリの相性はいいですよね。

これは、確かに好きと嫌いとはっきりするでしょうね。
たんたんとしているけど、暗いってのとも少し違うし、、根暗な閣下はあんまり好きではないと思うのね。(笑)ヴォーカル好きの人も、ペトラはただ歌ってるだけじゃん、って、感じかも。でも、わたし、二ヵ月くらい聴いても飽きなかったですよ。
一人でしんみり聴くのに最高なんだけどなぁ。しんみり聴いても暗くならなくていいのにな。

>淡々としていてスゴくはないのに、スゴい、って私が思うのはちょっと矛盾しているかもしれませんけど。

いや、そのまんまですよ。
一見、どのパートもまねできそうなだけど(爆)、たぶん、、採譜して音符でまねしてもまったく違う音楽なんだと思いますよね。
つうか、まねても単に下手くそにしかきこえないと思うです。(笑)
絶対この世界は他にはないです。

>TBさせていただきます。

ありがとうございます。

マーリンさま、、

>こんにちは♪

はぁい。

>きのうは特別な日だったのですね。
>記念日かな?? そうだったら おめでとうございます*

うん。いつも、お花をもらうんだけど、、、今年は特別です。はい。
なんの記念か知ったら、、ちょっと、驚くよ。(爆)

>特別な日に特別なアルバム いいですね。
>教えてくれてありがとう(笑)

うん。いぢわるなんだけど、サービスしてみました。(爆)

>可愛くて甘い感じ大好き。

あのね、可愛くて甘いのは、、ここではギター。
ヴォーカルは仄かに甘いくらい。

>最近は ヴォ-カルも積極的に聴くようになりました。

ヴォーカルね、大昔はジャズヴォーカルのアルバムを買ってましたよ。
今でも、お料理しながらDay by Dayとか歌うよ。(笑)

>すずっくさんのレビュ-は いつもほんと魅力的に書かれていて すぐポチッと買いたくなってしまいます。

うん。
根が嘘つきなので、気をつけてね。
訴えられるといやなんで、アフィリエイトやってないんです。(爆)

>メモしておきますφ(.. )

可愛いの好きなら、ダイアナ・パントンって、人も可愛いよ。

>桜 咲いたね*

我が家はまだ蕾です。。
マーリンさま、お花見にお出かけしたの?
金澤も情緒のあるお花見ができそうですよねぇ。。

こんばんは。

トラバ送れていませんでした。
毎度お騒がせしてます。
今度は送信を確認しましたので大丈夫だと思います。

ビルフリのレノン集は買いそびれたままです。
菊地さんのECM新譜、モーガン目当てならいいかもしれません。
菊地さんは結構きれいなピアノを弾いています。
そこがものたりなかったりするのですが・・・。

いっきさま、、

>こんばんは。

はい。

>トラバ送れていませんでした。
>毎度お騒がせしてます。
>今度は送信を確認しましたので大丈夫だと思います。

はいはい。

>ビルフリのレノン集は買いそびれたままです。

ダブルで好きなので、買わずにいられませんでした。

>菊地さんのECM新譜、モーガン目当てならいいかもしれません。

そうです。
でも、このアルバムに関しては流通でも一悶着ありましたが、、
ネット時代の弊害を大きく感じました。
音楽の知識があって、文章に力がある人たちが、素人が聴く前にたくさんの情報をまとめて流しすぎ。
リリース前から、お腹がいっぱいって、困った状況ですよ。
少し、頭にきてる。


>菊地さんは結構きれいなピアノを弾いています。
>そこがものたりなかったりするのですが・・・。

もともと、音の数が少ない人ですよね。
わたしも、追っかけてはいません。しかも持ってるアルバムは中古ですけど。
でも、初の日本人、で、気になってたら、モーガン&モチアンだし。
って、感じですが、今のところ開封する気にもならないのです。少し、寝かせようかなぁ。

すずっくさま

こんにちは。

>リリース前から、お腹がいっぱいって、困った状況ですよ。
>少し、頭にきてる。

お気持ちお察し申し上げます。
ああいうのって弊害もありますよね。

私は聴こうとしているアルバムの場合、徘徊しているブログでUPされても中身はできるだけ読まないようにしています。
できればニュートラルな感覚で音楽と接したいですから。
私たちは情報を接収する側でもあり、提供する側でもありますから、悩ましいところではありますが・・・。
なんて言ってますが、悩まず適当にというのが私(笑)。

いっきさま、、お返事遅れちゃってすみません。

>すずっくさま

>こんにちは。

はいはい。

>>リリース前から、お腹がいっぱいって、困った状況ですよ。
>>少し、頭にきてる。

>お気持ちお察し申し上げます。
>ああいうのって弊害もありますよね。

少なくとも、TOKYO JAZZの方は、菊池様を応援したい気持ちですよね。
だとしたら、逆効果なのでは無いかなぁ。
後藤さん達の方は、話題性の有る物をタイムリーにって事なのでしょうが、、


>私は聴こうとしているアルバムの場合、徘徊しているブログでUPされても中身はできるだけ読まないようにしています。

コレデモ、、、
欲しい!って、思ったアルバムって、なるべく最短で手に入るように努力してるんです。
だから、自分が聴く前に他のブログがアップしてる所は少ないのですが、、あ、ナリーさまが危険。(笑)

後は、みんなのブログで、買ってないアルバムを見て、欲しい、って思うのです。
で、基本的に気にいったアルバムしかあげてないので、ブログアップに時間がかかることが多いのですが。。しかも、気に入ってても上げ損なう事も多いのですが、、(爆)
だから、みんなのエントリーを楽しみしてるんです。

>できればニュートラルな感覚で音楽と接したいですから。

と、普段は他人のエントリーを読んでも、ここまで気持ちを浸食はされないんですけど。。
まぁ、あれはわたしには過食だったです。胃もたれ、まだまだ、,って、感じ。


>私たちは情報を接収する側でもあり、提供する側でもありますから、悩ましいところではありますが・・・。
>なんて言ってますが、悩まず適当にというのが私(笑)。

わたしの中で一つの線引きが有って、、
一般リリース前に音源を手に入れられる人は重たい責任を持ってる人だと思ってます。
少なくても、自分のお金で買ってその感想を綴ってる人と同じでは無いと思ってます。
あと、後藤さんや中山さんがもしかして自分のお金で買ってても、アクセス無料のサイトでも、その言葉はリスナーへの影響は大きいと思ってます。

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