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音楽で拡がる輪

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2012年1月13日 (金)

Nearness of You: The Ballad Book/Michael Brecker



昨朝の雪かき、、心も凍えるかと思うほど寒かった。
でも、東の空の雲が淡いオレンジに染まっていて、その美しさに心が何処かに飛びました。。

2007年の1月13日に天国に行ってしまったマイケルブレッカー。
5年たつのです。。
Return from Heaven.....Michael!!
この赤面な文章を書いたのが、、つい、、この間のよう。。
5年は長い、、でも、、、短い。
年月がたてばあきらめがつくことは多いし、どうにもならないことはどうにもならないのもわかってます。ダテに歳をくってない。(きっぱり)
でも、未だに天国から戻ってくるような気がし続けるわたし。。
いや、、戻って来い。。と、、今でも密かに願ってます。。。

2000年に録音されたこのバラード集。当時は、マイケルブレッカーにこんな売れ筋企画もの、,みたいな感じで賛否両論だった気がします。Chapter 1,2とありますが、ディスクは1枚です。

オープナーは、ハービー曲でChan's Song。ワンフレーズで、暖かでロマンティックなムードが漂う。。いつものパワフルでスピーディな鉄人マイケルブレッカーは影を潜め、優しく耳元で囁くジェントルな演奏。。優しく、ゆったりした時間がつづき、時々、胸の高まりが抑えきれなくなったように、早いフレーズやフリーキィな高音もはいってエモーショナルな演奏になるけど、彼は素晴らしい仲間と一緒に心に残る大切な曲を、丁寧に吹き上げていく。。パットメセニーのシンプルなアコギの演奏も素敵。

作者本人が参加のDon't Let Me Be Lonely Tonight。彼の歌は木訥です。決して、ジャズヴォーカルではないし、テクニカルでもない。でも、そこに、寄り添うように、、時に感情を重ねてオブリをつけて、切ないソロをとります。で、心からの懇願がかなうぬと知った主人公が、非情な恋人に本心でもないことを言ってしまうところがあるのですが、そこでマイケルが、叫ぶ!まさに、心の叫び。ジェームスの切ない歌と重なって一気に感情が高ぶって、いつも涙がでそうになってしまいます。新譜で発売された時、ジェームステイラーの唄を聴いて「??」って、いってたマイケルファンが結構多かったんだなぁ。(しっかり覚えてますわ)でも、こんな素晴らしい演奏が引き出せたのはジェームスの歌が訥々と心に響くからでしょう。。
まるで空を高く舞っているような鳥の目線の<ミルトンで有名なベントゥリーニの名曲Nascente>。いや、もう素晴らしいとしかいいようがなくて、マイケルの渾身のソロをディジョネットが繊細且つ絶妙に押し上げている。ものすごく、大きな空間が存在する演奏です。パットメセニーがギターシンセでバックアップ。もう、成層圏に届きそうです。
Midnight Moodは、その高揚感を沈めるようにリラックスした柔らかな演奏、ソロに、バックにハンコックのピアノが美しすぎる。
今回のタイトル曲、The Nearness of You。再び、ジェイムステイラーが歌います。今度は優しさいっぱいで。マイケルの演奏も寄りそう感じ。弾き語りのようなはじめの部分から、メンバーが加わって、喜びをかみしめるようにたんたんと歌うのです。

マイケルのオリジナル、Incandescenceは冒頭の不安感はどこへやらゆったりした演奏と深いテナーの音色を楽しみ、パットメセニーのストイックな感じのソロも挟まり、マイケルの難解な感じのメロディの中での遊び心が浮かび上がる。
もう、どうにでもしてください,って、パットメセニーの切なさがつのるバラードSometimes I See。泣き疲れた体を引きずるようなマイケルのサックスソロは脱力した中に涙がひかる。この表現力ですがるなら、、どんな嘘でも許す。
My Ship、ユニゾンをうまくつかって印象的に仕上げてる。。テナーを1音1音丁寧に鳴らしてうっとりしてしまう。。ハービーもディジョネットも巧すぎます。
そのディジョネットがもう絶品な感じでブラシをつかうAlways。感情控えめな感じのパットメセニーのソロ、マイケルのソロと全てがヂジョネットの掌で。
パットメセニーのSeven Daysでは、メランコリックな世界が広がる。思い出しそうで思い出せない夢。ダークでくぐもった感じは彼の本領発揮。後半エモーショナルに吹き上げます。

ソングブックのお終いは、マイケルのI Can See Your Dreams。
ちょっと、毛色の違うメロディが交互に配されて、聴くものを翻弄するのです。
でも、最後は優しい言葉に全てを忘れる。人生そんなモンですよねぇ。。

と、終演。

日本版についてるSay It (Over And Over Again)は、、アルバムの流れ的にはちょっと違います。11曲目であきらかに終演なのです。普通に聴くと、、余計なお世話、って、感じかもしれない。。
でも、双方の信者的には、、コルトレーンの愛奏のナンバーを朗々と吹くマイケルが聴けることに喜びを見いだそうと思います。
それは、コルトレーンの演奏の雰囲気からかけ離れたものではないのですが、この優しく美しいメロディを持った曲のコルトレーンの演奏は手本のような演奏なのでしょう。だって、前の日のカンカティーノの演奏もあきらかにバラッドのコルトレーンを意識してますから。
ここでのマイケルの演奏は、よりシンプルな感じでとても好きです。歌うことだけを心懸けた演奏で、ハービーのピアノの美しさ、そして、最後のマイケルのカディンツア部分が素晴らしい。終演。

拍手っ!

彼の人生は終わったのだろうけど、わたしの人生はかろうじてまだ続いおります。
言い尽くされた言葉だけど、わたしが思い出す限り、わたしの中で彼は生き続けるわけです。
そんなわたしにとって、、マイケルの新譜はでるかもしれないけど、新録がでない事実は重たい。。哀しい、、悔しい。たった、、5年くらいであきらめなんてつくわけない。。。です。
誰があきらめるモンか。。

Chapter 1
1.Chan's Song
2.Don't Let Me Be Lonely Tonight
3.Nascente
4.Midnight Mood
5.The Nearness of You

Chapter 2
6.Incandescence
7.Sometimes I See
8.My Ship
9.Always
10.Seven Days

Epilogue
11.I Can See Your Dreams

Acknowledgment  (日本版ボーナストラック)
12.Say It (Over And Over Again)

Michael Brecker (ts)
Pat Metheny (g)
Herbie Hancock (p)
Charlie Haden (b)
Jack DeJohnette (ds)

James Taylor (vo) #2,5

あ、彼はいろんなアルバムに客演してることは、ここに来てる皆さまならご存じだと思います。
先日、お友だちのマスダ米笑さまが、「こんなところにもマイケルブレッカー」をやってました。。
わたしの大好きなPaul SimonのStill Crazy After All These Yearsのタイトル曲でもマイケルは情感こもった短いソロをとってる。この曲の邦題は「時の流れに」って、素敵なラブストーリー風のお題がついてます。が、ポールの書く詩はいつもちょっとひねてる。。
終わった恋の恋人との深夜の再会、、って、出だし部分は普通なんだけど、歌の終わりには、素敵なメロディとは裏腹、、結構危ない歌詞になってるのです。。
いつまでもマイケルを天国から呼び戻そうとしてるわたしにはお似合いの曲かもしれません。

で、、ジャケット写真探してアマゾンに入ったら、大好きで、、どうしてもブルーノート東京に聴きにいきたかったWide Angles/Michael Brecker Quindectの東京ライブのDVDをめっけた。これに本当にいきたかったんだよねぇ。。
これも、マイケルさまの思し召し、って、ことで、お安い海外に探しに行って、、遠くから飛ばしてみました。早く届くと、、良いなぁ。。

そう、お兄ちゃんのランディは
The Jazz Ballad Song Book / Randy Brecker Feat. DR Big Band
で、グラミー賞にノミネートされてるんだねぇ。。
ガンバれぇ。。

んじゃ、退散♪

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コメント

今晩は!
マイケルブレッカーの命日でしたか。合掌。

このCD持ってます。
久しぶりに帰ったらバーボン呑みながらぃいてみます。

冬の新潟に遊びに行きたいな。

すずっくさま
そっかー昨日だったんだ・・・
そういう引き合わせだったんだ、と思えることが昨日あったんで
それはあとで書きますね。(もったいぶってるなー)

The Nearness of Youの『Nascente』はミルトンのアルバム『街角クラブ2』に入ってますが、作曲者はミナスのSSW、Flavio Venturiniです。私のHNの由来も彼なんです。
マイケルも確か雑誌のインタヴューで「Nascente」は誰の曲だったかな?なんて言ってました。
この曲をやろう!と言ったのは絶対パット・メセニーだと思いますが、どうなんでしょうね。
よろしければTBさせてください。

クインデクテットは私も行きそびれて後悔してます。NHKでエアチェックしたビデオテープはあるんですが、DVDが出ているとは。またまた情報ありがとうございます。

千の風さま、、

>今晩は!
>マイケルブレッカーの命日でしたか。合掌。

そうなんです。
なんだか、時間だけ過ぎました,,って、感じです。
進歩しないと、マイケルが天国から戻ってきてもライブにいけないな。

>このCD持ってます。
>久しぶりに帰ったらバーボン呑みながらぃいてみます。

バーボンですか。。
ロックだと似合うかも。
グラスの汗が綺麗だもんねぇ。。
どうもありがとうございました。


>冬の新潟に遊びに行きたいな。

どうぞ、ジャズストリートへ。(笑)
って、わたしは、まだわからないのですが。。

HamaVenturiniさま。。

>すずっくさま
>そっかー昨日だったんだ・・・
>そういう引き合わせだったんだ、と思えることが昨日あったんで
>それはあとで書きますね。(もったいぶってるなー)

おぉ。。そういうことありますよね。
わたしもあったの。
なんでしょうね。楽しみにしてますからね。

>The Nearness of Youの『Nascente』はミルトンのアルバム『街角クラブ2』に入ってますが、作曲者はミナスのSSW、Flavio Venturiniです。

あ、いかん、そうでした。
ブログの何処かでは、ミルトンで有名なって書いてたんですが、失念してた。
ありがとう。あとでなおしておきますね。

>私のHNの由来も彼なんです。

わかってますって。
あなたさまの前でなんですが、好きで何枚か持ってますから。

>マイケルも確か雑誌のインタヴューで「Nascente」は誰の曲だったかな?なんて言ってました。
>この曲をやろう!と言ったのは絶対パット・メセニーだと思いますが、どうなんでしょうね。

パットメセニーですよ。
ギターシンセでPMG風の世界になってたモン。(爆)

>よろしければTBさせてください。

ありがとうございます。
トラバありがとうございましたぁ。
わたしもあとからトラバしますね。
って、へんかな。。

タクオさま、、

ことしもよろしくお願いします。
もうすぐ、ジャズストリートですね。


>クインデクテットは私も行きそびれて後悔してます。NHKでエアチェックしたビデオテープはあるんですが、DVDが出ているとは。またまた情報ありがとうございます。

そうなんですか。
追悼のときにやったのかなぁ。。
ジャズの番組って、録画してもみれないので、
はなからあきらめてチェックしてないの。
わたし、、ヨーロッパから飛ばしました。。

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