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音楽で拡がる輪

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2011年8月 7日 (日)

Skala / Mathias Eick



浮き世の憂さを海に沈めて、
空高く、遠くに飛んでいきたいと思うけど。。

Mathias Eickは、Evening Falls / Jacob Youngで知って、一聴惚れしたのですが、来日したときは2回ともいけませんでした。1回目?のヤコブと来日しタ時は、チケットは確保したのだけど。。結局、いけなかったので、某東京のギター屋さんにいってもらった記憶があります。去年も来てたんだなぁ。
そのスタイルは、彼自身が公言してるように、 大好きなケニーホィーラーを軸に、チェットやマイルスをも、アイドルであろう多くのトランペッターを下地に塗り込んだ上に、自身の色彩世界を表現している1979年生まれのノルウェーのトランペッター。
今回、ECMから2枚目のリーダー作なのですが、ポップで結構カラフル、ロックのようにエレベでツインドラムなんて編成だったり、多重録音も行ってるアルバムでジャズという枠から離れた感じのサウンドです。
サウンドは北欧サウンド、独特の空気が介在するとても心地よいものだけれど、演奏的には緊張感あり、わたしは好き。

環境音楽のような静かな始まりで、ゲストのTore Brunborgのテナーは、有名な北欧の雄のサックス奏者によく似ていて、メランコリックなSkalaの曲想にぴったり。適度な湿度含みながらも浮遊感あるサウンドに、アイクのトランペットが朗々とこだまする。個人的にはこれでもうめろめろ。スコットランドの都市を指すであろううEdinburghはツインドラムの創り出すスリリングなグルーブに押し上げられてたんたんと吹くアイクの哀愁あるトランペットがかっこいい。
June は、ピアノとゲストのSidsel Walstadのハープの三角関係が美しい穏やかな曲。ざっくりしたアイクのトランペットが描き出す光と影をピアノとハープが彩りしていきます。
自国首都の名前をつけたOsloには、キーボードのMorten QvenildがツインドラムのMathias Eick Quintetに加わります。前半のアンビエント風な雰囲気の演奏から一点、ロックビートを全面に押し出して来る後半は、多重録音も重ねて終演に向かっての疾走感がめちゃかっこいい。
Joniは、自身のヴィブラフォンを重ね、キーボーソ、ピアノ、と、入った、ジョニーミッチェルへ捧げた曲。哀愁と少しの憂鬱を含む上に、たたみ掛けるような美しいアレンジではぁーとを持っていかれます。
Mathias Eick Quintetに戻って、Biermann。今度は、自身のギターも重ねます。大きな広がりを感じさせる曲、ドラムの刻むビートが現実の時間を忘れさえるような気分に。アイクは、ここでも朗々と空に向かって音を飛ばしていきます。
Day After は、Tore Brunborgが加わり、ドラムは一台に。一台の時は、Torstein Lofthusですね。彼が大きな柵をハードルのように次々作って、フロント2人がそこをお飛び越えていく感じ。(笑)
終演、 Epilogueは、人数は、ドラム、ピアノで3人なのですが、Torstein Lofthusが創り出す大きな波に乗って、アイクはトランペットの他に、ヴィブラフォン、ベースを重ね、一気に盛り上がり終わる。唐突な終わり方に、不自然さを感じるのだけれど、そこはアイクの意図するところのような気がします。これで、完結ではないんだよ、って、メッセージのような。実際、ライナーを書かれてる方も「次へのステップに向かうような音」と、書かれていて、納得、、。

曲によって、いろいろな工夫がなされていて、アイクの創り出す世界を堪能できるのですが、基本的には、アイク作の哀愁のメロディをアイクのこれまた哀愁あるトランペットで聴いてるだけでも、充分だと思ってしまう、わたしです。(笑)

北欧はノルウェーのひんやりした空気もあり、柔らかな自然もあり、木訥な会話もあり、都会的な雑踏もあり、、結構、ポップな感じで、ツインドラムで、押し出して来るグルーブも快感。でも、やっぱり、かっこいいのは朗々と吹きまくるMathias Eickだよねぇ。ちょっと、メランコリック、リリカル、、浮遊感とスペイシー。
ECMらしいといえばECMらしいけど、これECMなのぉ?って、感じもたっぷり。。何とも、好きです。はい。アイクの音楽世界観を堪能して下さいね。
わたしのように、、既に夏ばての人は、、これ以上体を冷やすのはまずいかなぁ、と、この世界に浸っていますです。はい。

1. Skala
2. Edinburgh
3. June
4. Oslo
5. Joni
6. Biermann
7. Day After
8. Epilogue

Mathias Eick (tp, vib, el-g, b)
Andreas Ulvo (p)
Audun Erlien (el-b)
Torstein Lofthus (ds)
Gard Nilssen (ds)

Morten Qvenild (key)
Tore Brunborg (ts)
Sidsel Walstad (harp)

って、ことで今日のおまけ。検索したらライブ画像があって、これが一番このCDに近い雰囲気だと思いました。

工藤さんが、三月の震災のあとにあげてるのをみて、あれまぁ、と、あわててウイッシュリストに入れました。がぁ、なんとなく、しばらく調子が戻らず、、すっかり忘れてて、トランペット祭りでも忘れてて(爆)、先日、日本版が出ててることに気がついて、あわてて、注文した一枚です。
そのとき、あれこれまとめ買いしたので、楽しみにしていたものがいろいろあったのですが、楽しみにしていたピアノソロとか差し置いて(笑)、一番気に入ってしまったのね。

外は、暑くて、夏本番な感じの日曜日です。。
新潟の花火の日ですね。
んじゃ、退散♪

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JAZZ(Far North )」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
暑い夏が戻ってまいりましたね…

このアルバム かっこよさそうでいいですね。
北欧の夏の一日は長くて明るい。でしたっけ?
逆だったかな?

北欧というとラ-シュ・ヤンソンなど 優しい感じの曲をイメ-ジしてしまいますが 違った面も見れそうな このアルバム。聴いてみたいな♪

メモしておきます。
φ(.. )

今日は 花火ですか。 見に行かれるのですか?
お天気だから きれいに見れそうですね*

このアルバム、私のところでは地震後の再開第1号だったアルバムなんですよね。順番としては偶然の要素も大きかったですけど、何だか聴きやすいサウンド(凝っているところもあるようですけど)に癒されたような感じがしました。

確かに哀愁のトランペットではあります。北欧なんですねえ。ECMらしいとも、らしくないとも言えそうです。

TBさせていただきます。

マーリンさま、、

>こんにちは。
>暑い夏が戻ってまいりましたね…

はい。。。
夏らしいですね。節電節電、、。

>このアルバム かっこよさそうでいいですね。

うん。
カッコイイです。

>北欧の夏の一日は長くて明るい。でしたっけ?
>逆だったかな?

長いの。
北極圏内だと、白夜になるんだよ。

>北欧というとラ-シュ・ヤンソンなど 優しい感じの曲をイメ-ジしてしまいますが 違った面も見れそうな このアルバム。聴いてみたいな♪

北欧の4カ国は、やはり、違うとおもいますよ。
なぁんとなく、それぞれ色分けできますが、、

>メモしておきます。
>φ(.. )

はいはい。
こういうアルバムって、東京だと多分、すごく安く中古で出てくる。。気がします。

>今日は 花火ですか。 見に行かれるのですか?
>お天気だから きれいに見れそうですね*

いけなかったですよ。
でも、、暑さも、人混みも、、苦手だから。

910さま、、

>このアルバム、私のところでは地震後の再開第1号だったアルバムなんですよね。

そうだったですよねぇ。
音楽のどこかに緩さを感じるからでしょうか。。
疲れてる時にいいかもしれないですね。

>順番としては偶然の要素も大きかったですけど、何だか聴きやすいサウンド(凝っているところもあるようですけど)に癒されたような感じがしました。

そうですよねぇ。
結構、いろんなことしてるんですけどねぇ。
なんでしょうねぇ。お国柄?
とても聴きやすいと思いました。


>確かに哀愁のトランペットではあります。北欧なんですねえ。ECMらしいとも、らしくないとも言えそうです。

そう、ECMっぽくない演奏が並んでいる気もしますが、
垣根のなさはECMっぽいと言えばそうですよねぇ。


>TBさせていただきます。

ありがとうございました。
今日も暑いです。って、暑いです。。。

Mathias Eick Quintet いいですね。以下のサイトに関連情報を少し集めています。ご参考まで。http://invs.exblog.jp/tags/Mathias+Eick/

invsさま、、

>Mathias Eick Quintet いいですね。

いいですよねぇ。
気がついたのは、Evening Falls / Jacob Youngでしたが、1聴きで好きになりました。

>以下のサイトに関連情報を少し集めています。ご参考まで。
http://invs.exblog.jp/tags/Mathias+Eick/

おぉ。。ありがとうございます。
Mathias Eickは来年あたり来日するのでしょうかねぇ。。

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