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音楽で拡がる輪

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2008年11月12日 (水)

Blauklang/Vince Mendoza

AX
あなたの「あお」はどんな色?

「あお」、って言われたとき、どんな色が頭に浮かびますか。。
ブルー。。「あお」と一言で言っても、、
青の他に、あおをイメージする、蒼、碧、紺、、なんて、、漢字があるし、頭に浮かぶ青色系の色は沢山ありますよね。
私は辞書の後ろにある色名と共に色見本、そして簡単な説明がついてるカラーチャートを眺めるのが好きななのですが、ここには、

青「晴れた空の色。JISの基本色名。緑系の色にもいう。ブルー」

なんて、解説なんですね。青空ね。そのご近所(笑)をみると、、

水色「薄青く澄んだ水のような色。薄い藍色」
空色「晴れた空のような色。スカイブルー」

。。。ほぉ。。。
この2色、言われると、、ちゃんと、そうに見えるから不思議。
だけどね、よほどの感性がなかったら、塗られた色をみて2色を識別できる人は少ないと思うのです。
そのまたすぐご近所に、

天色「天空の色。あめいろ」

・・・・なんてのも、あるんです。
明るい緑がかったブルーが好きでした。私の好きなだった色は、、って、探したら、、、

秘色、、、「染め色で、瑠璃色」

全然、、瑠璃色ではないんですよ。(爆)瑠璃色は紫がかった濃い青なんだもん。。
う~~ん不思議。流石、、秘色です。。(笑)
古代の宝物、、瑠璃の名前が出てきて嬉しい気がするな。

そう、、、人はいろいろなものに刺激されて、想像の世界で遊びますが、色も想像力の宝庫。
言葉によって、そこには見えぬ色が頭の中に浮かび上がる、、逆に色によって言葉やイメージが浮かび上がって来ます。もちろん、音楽もその仲間の中に入りますね。
色。。その人の心の中でしか無い色もありますよね。

ジャズではブルーという言葉は特別な感じがありますよね。
私がジャズでイメージするブルーは、クリアな色でなくて、少し沈んだ感じの憂鬱な雰囲気を持ったブルー。
そう言う意味では、「Kind of Blue」のAll Bluesのあの何とも気怠い空間。
あの空間の持つ色は、私の持ってるイメージに近いかな。。。

タイトル「Blauklang」は、英語で言うなら「blue sound」なんだそうです。
で、このアルバムは、ドイツの抽象画家Ernst Wilhelm Nayのまさに「Blauklang」という絵からインスパイアされてるようです。
ただし、ジャケットはJames Wellingと言うアメリカの画家の「Torso 1」という作品。
ちょっと紛らわしいのですが、ジャケット開くとErnst Wilhelm Nayの「Blauklang」もちゃんとみれます。
でも、このアルバムの持つちょっととらえどころのない、陰影ある雰囲気にはJames Wellingの作品の神秘的な感じが似合うと思います。
編成、、書いてある順に、ギター1、トランペット1、サックス3(クラリネット兼2)、フレンチホーン1、チューバ1、ベース1、ハープ1、ドラム1、ヴィブラホーン1、& ストリングス。
マイルス、ギルエヴァンスの曲が1曲ずつ、そして、トラディショナルが1曲。あとは彼のオリジナル。
後半6曲は全部で約30分の組曲。ブルーにこだわったアルバムです。

幕開けはまさに気怠い波間を沈み込んだり、浮かび上がったりするAll Bluesから。
クラシカルな雰囲気でたんたんと進行していく中に、ぽんと飛び出たベトナム訛りをアクセントにモーダルなギターのグエンリー、控えめだけどアースキンのソロは、All Bluesに乗って別な色彩をつける感じ。
管弦楽的な美しさをで、叙情的なメロディを静かに紡ぎ上げるカタロニアのフォークソングLo Rossinyol。ここでは、メセニー的な内省でギターを聴かせてくれます。さらに、まったりとした雰囲気をかもし出すHabanera。
そして、世界で一番有名な青に捧げたBlues For Pablo。ストリングのかもし出すその物憂げな表情の中に、サックスが濡れた艶っぽさで現れどきっとする。短いソロをつないで行くのですが、きちんとアレンジされた中で各ソリスト達が与えられた空間でそれぞれ異彩をを放つ。Ollie Mentionはシンプルなメロディ。小さな波動を生み出すような雰囲気。まるで細かく揺れる水面に浮かび上がるようなグエンリーのギターが美しい。

ここから、Bluesounds Movement I~VIのまさに組曲になるのですが、これはどうやら、Traumzeit Festival でのライブ録音らしいです。Ollie Mentionから細い線でつながっているように始まるBluesounds Movementはアルバムの前半よりも劇的な変化があります。基本的なアレンジの姿勢は変わらないと思うのですが、6つのパートはそれぞれの緩急はもちろん、迫力と熱い情熱を感じます。フューチャーされるソロの自由度も高くなってる感じで、それぞれもお見事。II の緊張感あふれるハイテンションなトラペットもいいけど、その緊張感を突き破るフレンチホーンはいけてる。ハープで始まる III のサックスソロも不思議な違和感が気持ちいい。IVのブルージィーなグエンリーも長尺ソロを引き倒していて泣ける。V ではトランペットが哀愁があって泣ける。曲調も、変化に富んでいていろいろな分野で活躍するメンドーサの引き出しの多さを感じます。30分を一気に駆け抜けていく感じ。。
そして、最後は、アップテンポでアグレッシブな演奏。各自押さえられていた鬱憤を晴らすがごとくに燃えてる。アースキンだって遠慮してません。先ずは、炎上!って感じでグエンリーのエレキ魂が炸裂し、拍手!!が入る。実は、ほとんどの人がここでライブであることに気がつくわけです。げぇ!!この後は各自の感情の爆発的なソロを繋げて行くのですが、ここまで見事にキャンパスの中に収まって来た各色は一気に周りに飛び散る感じ。
イェ~~イ!!それぞれが煽りあって一丸となっていく強烈なサウンドシャワーはやはり圧巻。
おぉ!!気持ちいいぞぉ。。
まったりした美しさもいいけど、この動きのある感じは待ってましたとばかりの大拍手。めでたく終演。
う~~ん、、青で納まったかは疑問ですが(笑)、特に後半の30分は、こんな感じでアルバム一枚作れないかなぁ。。なんて、思ったり。。いや、、戯言ですが。。逆らいませんけど。。

グエンリー、アースキンはモチロンですが、トランペットがただもんじゃ無かったなぁ。
ダニエルソンは、もっと活躍の場があると良かったけど、、今回はグエンリーが大活躍だから我慢します。(笑)

あなたの「あお」はどんな色?

「あお」は「あお」にして、「あお」ならず。

お粗末でございましたぁ。m(__)m


1. All Blues (Miles Davis)
2. Lo Rossinyol  (traditional)
3. Habanera (Vince Mendoza)
4. Blues For Pablo (Gil Evans)
5. Ollie Mention (Vince Mendoza)
6. Bluesounds Movement I (Vince Mendoza)
7. Bluesounds Movement II (Vince Mendoza)
8. Bluesounds Movement III (Vince Mendoza)
9. Bluesounds Movement IV (Vince Mendoza)
10. Bluesounds Movement V (Vince Mendoza)
11. Bluesounds Movement VI (Vince Mendoza)

ince Mendoza(cond)
Nguyen Le(g)
Markus Stockhausen(tp)
Claudio Puntin(cl, sax)
Steffen Schorn(cl, sax)
Frank Sackenheim(sax)
Arkady Shilkloper(french horn)
Jon Sass(tuba)
Lars Danielsson(b)
Ulla van Daelen(harp)
Peter Erskine(ds)
Christopher Dell(vib)
String Quartet RED URG 4

今日は新潟は晴れてます。
スカイブルーって、ヤツ。
ブルーのジャケットで大好きなのはブルーノートのTrue Blue/Tina Brooksですね。
知ってる?かな。これはティナのアルバムでは、有名なアルバムなのでご存じの方は多いかもね。
妙にブルージィな雰囲気を漂わせた、テナーサックス。
超絶という路線ではないのだけど、常に何処か陰りのある音色で女心をくすぐるメロディアスな歌い方。
久しぶりに聴きたくなりましたネ。

出かけなくちゃ。。
では、退散♪

追伸 
某通販サイトのアルバム案内。新譜インフォより、ってのに、、
「ジャケットに描かれているのは20世紀ドイツの現代アート作家"Ernst Wilhelm"のBLAUKLANGと名付けられいる絵画。」
って、あるんだけど、ちょっと違うのね。
この作品にインスパイアされてルことは事実らしいのですが、ジャケットはJames Wellingと言うアメリカの画家の「Torso 1」ですよぉ。ジャケットの内側に書いてあるよぉ。。
と、、遠くから、、叫んでみる。(爆)
まぁ、、いいか。。


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JAZZ」カテゴリの記事

コメント

TITLE: TBさせていただきます
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まるでクラシックの組曲のように全体の統一感が取れていたのですが、そういえばブルーがテーマになっていたんですね。
静的な曲が多いながらも、グエン・リーのギターが効果的に使われていたし、アースキンもここぞというときにはやってくれていたので、サウンドとしては非常に良かったです。
またメンドーサの初期の頃の作品の匂いもかんじました。
でもなんといってもラスト曲が最高でしたね。

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TITLE: ありがとうございました。
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ナリーさん、おはようございます。
新潟は今日も良いお天気です。代わり冷え込んでしまいました。

>まるでクラシックの組曲のように全体の統一感が取れていたのですが、そういえばブルーがテーマになっていたんですね。

そうなんですよ。
ジャケットの内側に、何枚か青に関係した現代アートが乗ってました。

>静的な曲が多いながらも、グエン・リーのギターが効果的に使われていたし、アースキンもここぞというときにはやってくれていたので、サウンドとしては非常に良かったです。

これは、ピアノレスなので、ギターは、リズム隊になってるのかなぁ。。って、思ったけど、活躍してましたね。
ジョンスコかぁ。。なるほどねぇ。。

>またメンドーサの初期の頃の作品の匂いもかんじました。
>でもなんといってもラスト曲が最高でしたね。

まったりも良いのですけどね。
演奏する方も、聴く方も、、一度くらいは思いっきりいってしまいたいものです。(笑)

トラバさせて貰いますね。
ありがとうございました。

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