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音楽で拡がる輪

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2007年7月 4日 (水)

Night & the Music / The Fred Hersch Trio

子供の時に暗黒星雲という存在を知ったときにとても興味をもった。
宇宙には、薔薇星雲のようにそれは華やかで美しく光り輝く星雲達が沢山あるのだけれど、周りの光りで黒く浮かび上がる暗黒星雲っていう存在もあるんですね。ほぉ、って感じで写真に見とれた。。。
その言葉の響きと存在はなんだか子供心に重たく、、恐く、、でも、、とても惹かれるものがありました。
夜空の美しさの中に見えないけれどもひっそり潜んでいる暗黒、、闇の世界。
本当は見えることが無い闇だけど、遠く離れていても私たちの地球と、、イヤ私とも、、「何か」必ず繋がってる。。
え?いきなりなんだって?ええとね。。
Fred Herschの耽美的な演奏の中には、心の奥彼の深淵な部分と繋がっていて、常にその暗闇に共振するように微かに震えるようなが部分がある気がするのです。

前に読んだ日本語のライナーに1955年のアメリカはオハイオ州生まれとあった。
え、生まれも育ちも生粋のアメリカっこですかぁ。
叙情的で内省的な側面、クラシックのピアノをしっかり習いコントロールされた美しいタッチ、明らかなビルエヴァンスへの憧れなど、、なんだか欧州のピアニスト様みたいっす。作曲面でも、とても素敵な作品が多くミュージシャンにも支持者が結構いるかも。あ、ヨーロッパのピアノで誰か、、がハーシュ集ってだしてましたよね?
私は「Songs We Know / Fred Hersch + Bill Frisell」なんていう、どちらのファンからも敬遠されそうなアルバムが好きだったりしまっす。(^_^);;;

アルバムは、スタンダードが4曲、モンクの曲が2曲、彼が一応4曲、ベースのDrew Gressが1曲です。メドレーになってるのがあるので、トラックは10です。
So in Love。息を飲むようなそれでいて何処か切なさをもつ美しさ、非常に耽美的にはじまるのですが、次第にドラムがぎっしりと音を埋め込みはじめ、クールにメラメラ燃え上がっていく青い炎はパーカッシヴ&硬質。後半はかなり緊張感あるスリリングな演奏。この気持ちの上でも演奏でも静と動のハッキリした減り張りは彼の特徴かも。沸点低い、っていうのかなぁ。。。私に似てる。。(^_^);

う~ん、このドラムは好き嫌いがでると思うよ。軽めで巧みなのでガンガンフィルインしてきても、5月「ハエ」一歩手前で聴けるんだけど、人によって結構ボーダーライン上かもねぇ。。私的には全然オッケイで、緊迫感を生んでるきがするんだけど。まぁ、兎に角、じっとしてない。あ、、でも、じっとしてるドラマーってのもみたことないよねね。(^_^);

Rhythm Spirit。そのままリズムを意識した曲なのでしょう?リズム陣の活躍もですが、舞台を所狭しと飛び跳ね踊るダンサーの姿のような、鍵盤の上を音から鍵盤の上で動き回る彼の白い指が浮かんでくる。
Heartland。。まるで、一枚絹をかぶせたように、柔らかな音とメロディ。
ドラムは抑え気味でベースのDrew Gressのちょっとダークなソロが入る。あ、ちょっと前にMarc Coplandとアルバムだしてましたよね?
前曲の静寂な雰囲気をキープしつつピアノとベースの不思議な囁きは、You and the Night and the Musicへ橋渡し。微かにテーマがきこえはじめ、3人で登り詰めていきます。タイトルは、Night and the Music。「You」が欠けるのですよねぇ。。
でも、ここでは演奏は悲しみを共有してくれる人がいる。。
Boo Boo's Birthdayって、有名な曲?ではないんだろうけど、聴けばモンクとわかるモザイクモンク。これさぁ、大好きなジョーヘンさまが吹き込んでまっす。モンクでいてジョーヘンなんですけどね。m(__)mハーシュもモンク集だしてるくらいですからねぇ。。モンクでいてハーシュ。m(__)m
流暢な彼のピアノで聴くモンクはやはり知的な感じがします。
2曲「」の曲がつづきますが、まずはリズミックに跳ねるちょっとモンクさまが乗り移ったChange Partners。おもしろいよん。そして、、彼の本流。。深い深い深呼吸。。そぉぉっと息を吐き出すように始まるHow Deep Is the Ocean。メランコリックな感情そのままに。。。まさに彼の内側の深くくらい部分と共振する演奏。
続くハーシュのオリジナルは美しいけれど躍動的。
Andrew Johnベーシストのオリジナルは曲といううよりあふれ出る感情を綴った感じ。
再びモンク曲。今度は有名なMisterioso。とても意欲な3人の演奏で終演。

う~~ん、やはり、彼のピアノは、、美しいとか綺麗とか、、それだけでなくて、そういうものを越えて、ずぅぅぅぅ、、、と、奥の方にある彼の内側の闇の部分と常に微妙に共振している気がする。
陰りがあるとか、、陰影があるとか、、そういったイメージなんだろうけど、だからといってそれが重くぶら下がってるのでもないと、、思う、、私。で、1,3,7がお気に入りと言う分かりやすいヤツ。。(^_^);;

さて、そこのあなたにはこのアルバムの向こうに何が見えるかしら。。

1 So in Love
2 Rhythm Spirit
3 Heartland
4 Galaxy Fragment/You and the Night and the Music
5 Boo Boo's Birthday
6 Change Partners
7 How Deep Is the Ocean
8 Gravity's Pull
9 Andrew John
10 Misterioso

Fred Hersch (p)
Drew Gress(b)
Nasheet Waits(ds)

Palmetto Records (PM 2124) 2007

突然ですけど、自分が不治の病におかされてるとしたらどんな気持ちで毎日をすごしますか?
この恐怖計り知れないものがあると、、私は思う(きっぱり)
人として生まれたら、誰でも必ず死ぬのですが、普段は特別「死」を意識して生活はしてないものです。
たぶん、、平均寿命を越えた人間でも。。。ね。
ハーシュは自ら、ゲイであること、HIV感染者であると公言しており、エイズ関連のいろいろな運動に協力をおしまず活動しているようです。
で、ミクシィのFred Herschコミュの情報ですと、普通に普段、体調もあまりよくなかったりするらしいのですが、この秋、9月にソロで来日するようです。ちょっと、場所渋いよぉ。9/28日東京御茶ノ水カザルスホ-ルを予定だそうです。

さて、さて、、Palmetto Recordsのhpは太っ腹でーーす。
このアルバム細切れでなく、、全曲、全部、聴けちゃうはず。自信なのかなぁ。
是非聴いてみてください。


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JAZZ(Born In The U.S.A. )」カテゴリの記事

コメント

TITLE: 色々な流れが
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すずっくさん、こんにちは、monakaです。
このアルバムあるホームページでみると、評判悪いのです。こちらはかなり褒めていますので、心が揺れますね。でもそのようなことで、迷う必要もありませんので、このまま力強く行きましょう。
Fred Hersch の状況は理解していて、活動に賛同しておりました。その真摯な追求の中には、ただ美しく調和したアルバムでなく、表現の発露を感じます。
すずっくさんと同じように“How Deep Is the Ocean”に素晴らしさを感じますね。
すずっくさんのそれ以後の記述に関しては、難しい表現になりますね。
私の父親はガンの罹患が8箇所におよび色々と闘病を繰り返しましたが、87才まで生きて、結構僕たちより幸せだったじゃなかと思ったりします。
その過程で、ずっとガンの事など調べてきましたし、私も変な病気に成ってしまいました。
どのようにしたら救いが有るのでしょうか。
簡単にはいえませんが、救ってくれる人がいること、それを素直に確信する事が大切ですよね。

TITLE: Re:Night the Music / The Fred Hersch Trio(07/04)
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夜と音楽、フレッド・ハーシュですか?コンコードからの一枚を聞いていました。ハーシュの身の上は知りませんでした。55年生まれとは、私と同い年ですね。スタンダード+モンク+オリジナルの構成は好きなパターンです。ミステリオーソは如何なんでしょう?ああ聞いてみたい!

『自分が不治の病におかされてるとしたらどんな気持ちで毎日をすごしますか?』
やりたいことをやる。食べたい物を食べる。聴きたいレコードを聴き漁る。って思うだろう!と思う気持ちと、何もしたくない無気力が交錯か?
なってみないと分からないのではないだろうか?本当にそうなったら気が狂ってしまいそうだ!

TITLE: Fred Hersch
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すずっくさん、こんにちは。
フレッド・ハーシュ、けっこう好きなピアニストなのですが個人的事情のことは知りませんでした(汗)。最近はHIV治療が進み、薬を飲んで摂生していれば一生発病せずにすむという話も伝え聞いています。歌手のAndy Beyも同じですが、長く活躍して欲しいものです。

このアルバムについてはまだききこみが足りないのですが、今のところは前作のソロの方がいいかなと思ってます。

TITLE: まぁ、世の中いろいろです。
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最中ブラザー、こんばんは。

>このアルバムあるホームページでみると、評判悪いのです。こちらはかなり褒めていますので、心が揺れますね。でもそのようなことで、迷う必要もありませんので、このまま力強く行きましょう。
まぁ、いろんな考えの人、いますから。
キースだって、嫌いな人いるんだし。。
ただ、、最中さんじゃないけど、この人ソロがいいかも。
一人で、完結しちゃうことが可能な人ですよねぇ・・。

>Fred Hersch の状況は理解していて、活動に賛同しておりました。その真摯な追求の中には、ただ美しく調和したアルバムでなく、表現の発露を感じます。
抑えられた感情みたいなのが、、あっというまに登り詰めていきますよね。特にバラードのような曲、これが素晴らしい展開になる。
美しいメロディに、彼の何かが触発されて感情の波がどどぉぉ、って押し寄せてくる感じ。

>その過程で、ずっとガンの事など調べてきましたし、私も変な病気に成ってしまいました。
そう、、最近、ブログにあがりませんが、お体の調子はいかがなのですか?
私は、なんか、いったり、、きたり。。でっす。

>どのようにしたら救いが有るのでしょうか。
簡単にはいえませんが、救ってくれる人がいること、それを素直に確信する事が大切ですよね。
そうですねぇ。。
私、本当は、忘れてしまいたい事が、三つあるんです。
2つは湖に沈めちゃったほうがいいんだろうけど、でも、自分が沈めたくないだけ。
残る一つは、忘れるワケにいかないのです。ちゃんと、自分で向き合っていないといけない。
夜中に、、ときどき、、、知らない、真っ暗な場所に放り込まれたようなきがしちゃう。たいした事じゃないんだけど、本人には、、、ねぇ。。

TITLE: 同じ歳ですか?
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key-sanさん

>夜と音楽、フレッド・ハーシュですか?コンコードからの一枚を聞いていました。ハーシュの身の上は知りませんでした。55年生まれとは、私と同い年ですね。スタンダード+モンク+オリジナルの構成は好きなパターンです。ミステリオーソは如何なんでしょう?ああ聞いてみたい!
ハーシュ、自分の身の上で、cd売ろうと思ってないでしょうから、知らなくてもね。
でも、別のアルバムのライナーにきちんと書いてあったから、偏見ともたたかっているのでしょ。
やっぱ、バラードがよかったなぁ。。

>やりたいことをやる。食べたい物を食べる。聴きたいレコードを聴き漁る。って思うだろう!と思う気持ちと、何もしたくない無気力が交錯か?
なってみないと分からないのではないだろうか?本当にそうなったら気が狂ってしまいそうだ!

わかんないよね。。
自分が、後、、何日、ってしらされたら、、、
きっと、今までと同じ事するか、、
どうしても、逢っておきたっか人に会いにいくか。。
うむ。。お家にいるとおもう。。私。

逆に知人に余命何日、、って知らされた。。ら?
うむ。。。むむ。。。

TITLE: あ、、
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jazzaudiofanさん、私、、、そちらになかなかいけなくて、すみません。
明日、ええと、、お礼にいきます。

>フレッド・ハーシュ、けっこう好きなピアニストなのですが個人的事情のことは知りませんでした(汗)。最近はHIV治療が進み、薬を飲んで摂生していれば一生発病せずにすむという話も伝え聞いています。歌手のAndy Beyも同じですが、長く活躍して欲しいものです。

そうなんですよね。。
発病しないでいる間に、、もしかしたら、不治でなくなるかもしれなんだもん。
そう、医学の発展を祈りましょうね。

>このアルバムについてはまだききこみが足りないのですが、今のところは前作のソロの方がいいかなと思ってます。
あ、その気持ちもわかります。
私、そのソロ持ってませんけど、この人、絶対ソロ良いとおもいます。(きっぱり)
ライブ聴いてみたいな。来日するんです。。
生のハーシュ聴いたことありますか?

TITLE: ハーシュのソロ
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前作のソロ・ライヴ盤はお勧めですよ!
僕はジャケットデザインも気に入っていて、ジャズ批評のジャケット大賞に推薦したくらいです♪
すずっくさんも感じておられる通り、彼は1人で完結してしまえるピアニストなので、トリオだとベースとドラムが付け足しのように感じることがあります。
生ハーシュは残念ながらまだきいたことがありません。

TITLE: Re:Night the Music / The Fred Hersch Trio(07/04)
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Fred Herschを知ったきっかけは
Ivan PaduartのClair Obscurでした。
元気に来日して欲しいでーす!

TITLE: ハーシュのソロ
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jazzaudiofanさん

>前作のソロ・ライヴ盤はお勧めですよ!
これって、勘違いしてました。
てっきり、最中さんがお勧めしてたアルバムだとおもったのですが、
IN AMSTERDAM: LIVE AT THE BIMHUIS
のことですよね?
これ、何曲かあのサイトでききましたよ。

>僕はジャケットデザインも気に入っていて、ジャズ批評のジャケット大賞に推薦したくらいです♪

ほぉ、私はLive at the Village Vanguardのジャケットが好き。

>すずっくさんも感じておられる通り、彼は1人で完結してしまえるピアニストなので、トリオだとベースとドラムが付け足しのように感じることがあります。
お勧めのライブもオーヴァーダヴしてるよう。
それと、必ず自分の解釈ががっちり入るので濃い感じがしますよね。
ここが、、、
なんつうか、この曲はこうあるべきだ、みたいな聴き方だと、駄目かもね。
え?そういう聴き方がワルイ、っていってるのでなくて、そういう考え方の人には何考えるんだ?って思える部分があるかもね。

>生ハーシュは残念ながらまだきいたことがありません。
ニューヨークだとチャンスが多いみたいですね。

TITLE: Clair Obscur/Ivan Paduart
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ucciさん!!

それです。それ。。ありがとう!!
う~ん、もちろん聴いて居るんですけどぉ。m(__)m

これをみたとき、Ivan Paduart、Fred Hersch、って両方知ってるジャズファン、、、
日本にどのくらいいるのでしょう、、
って思ったです。
なんでしょ、いわゆる音楽で食べてる人ではなくてですよん。。

>元気に来日して欲しいでーす!

あ、、行く気ですね。。
ですよねぇ。。9月ですねぇ。。。
行きたいなぁ。。

TITLE: わたしも買いました
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このアルバム。新譜の情報見た時にNight the Music というタイトルと、ジャケットに惹かれました。
ハーシュは好きなので試聴もせずに良いだろうと決め付けて(・∀・)
Songs We Know わたしも好きです。
あの中でもモンク弾いてるし、モンクのトリビュート盤も出してるし、彼はモンクが好きなんですねぇ。
彼の演奏はモンクのメロディを生かしつつ、やっぱり彼の音で。「モンクでいてハーシュ」まさにその言葉がぴったり。
ちなみに一番のお気に入りは3曲目のHeartland。
わたしも分りやすいヤツですww
綺麗だけど背面に闇、そんな音に惹かれてしまいます。

TITLE: わぁ~♪nontanさん 。。
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nontanさん

>このアルバム。新譜の情報見た時にNight the Music というタイトルと、ジャケットに惹かれました。
そうそう、、このジャケットも、タイトルも、なかなか、深いものがありますよね。

>ハーシュは好きなので試聴もせずに良いだろうと決め付けて(・∀・)
Songs We Know わたしも好きです。
あの中でもモンク弾いてるし、モンクのトリビュート盤も出してるし、彼はモンクが好きなんですねぇ。
わぁ、同志じゃ~~ん。あの妙な間合い、なんといえんです。これさ、ハーシュ立派。
不通のピアニストには、出来ないっす。
モンクすきなんでしょうねぇ。。
そうでしょうねぇ。。
なんか、Change Partnersなんか、モンク本人になっておりましたよねぇ。

>彼の演奏はモンクのメロディを生かしつつ、やっぱり彼の音で。「モンクでいてハーシュ」まさにその言葉がぴったり。
そう、で、モンクの曲は、ちゃんと自分自身で表現してた。

>ちなみに一番のお気に入りは3曲目のHeartland。
わたしも分りやすいヤツですww
綺麗だけど背面に闇、そんな音に惹かれてしまいます。
これ、なんだか聴き入ってしまいますよね。
きっと、How Deep Is the Oceanの演奏にも心が震えたでしょう。。ね?

ええと、我が同志、ブラザー最中のブログ記事も読んでみてね。

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