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音楽で拡がる輪

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2005年12月 3日 (土)

Notes from the Heart/Ulf Wakenius

大好きなスウェーデンのギターリスト、ウルフワケニウスの新譜はキースジャレット集です。
はじめて、この情報を彼のHPでみたときは、ちょっと興奮しました。
で、心配もしました。
キースの曲は、短い印象的なメロディと、、そして、溢れるつうか、終わりなきインプロゼーションによる演奏で、ファンの心をとらえてるわけですから。。。ね?

また、キース自身の中には、音楽のいろんな要素(ゴスペル、フォーク、ロック。。)常にあって、今でこそスタンダーズの活動もながくなり、多くのジャズファンに支持されるようになりましたが、初期のアルバムは、結構無視されてるもの、も多いし、今では絶賛されてるケルンコンサートだって、「あんなもんはジャズじゃない」って人は多かったですから。。。ね?

そんなこんなで、キースの人気曲、って、彼以外が演奏するとき、
アルバムのアクセントで?入ることがおおかったりしますですから。
北欧のギターリストが、アコースティックで奏でるわけですから。。
しかも、アルバム全部でしょ?。。。ね?

しかし、メンバー、ベースがラーシュダニエルソン、ドラムがモーティンルンドでしょう。。。やっぱ、聴かなくちゃ。。。

さて、本題、、
選曲は、70年代初期のものから90年代まで幅広く、キースファン泣かせなラインナップ。
演奏内容は、ものすごく、ロマンティック。スィ~ト、ハァトフルぅ~~。
前回の、「Foever You」にも通じる、「歌謡曲」的、感情表現もあり、
パットメセニーに通じる、音色、空間使いはあるものの、
この世界は、まさにウルフワケニウスの世界です。
ワケニウスは、ジャズ以外にロック、ブルース、ブラジル、、ヨーロッパのフォークロアの要素はあっても、彼自身にはカントリーやゴスペル的な根っこ的なものを私は感じたことは無いので、
それはキース集であっても、メセニーライクな音色であっても、
そのメロディから紡ぎ出されるものは、彼の心の風景以外のなにものでも無いです。

ある時は静かに、森に漂う霧のように、心の中を浮遊し、
ある時は、ダイヤモンドダストのように煌めき、
オーロラのように、変幻自在に聴くものの心を圧巻し、
短い夏に喜び、祭りに酔い、美しい女性に賛美をおくり、、
キースに敬意を表しながらも、それは、まさに「北欧叙情絵巻物語」です。
Notes from the Heart、、心からの音色、、タイトルそのもの。

一曲目、もしかしたら、一番キースの売れてる?アルバム。
ケルンコンサートより、「Part II c」、Memories of Tomorrow。
あの「切ないような懐かしいような」なメロディを、ワケニウスはねっとり、またったりと、まとわりつくように、提示し、(歌謡演歌?の世界っす)そこから、彼の世界へ誘ってくれます。途中、ワケニウス的おいしい、お砂糖的アプローチ満載で、このアルバムのコンセプト丸出し?の一曲。
この時点で、キース、ケルンコンサート派?は退場を余儀なくされるかも。(^_^);
キースが時折いれる、不思議で不安定な音は、排除されて、ひたすら甘く優しいので。切ない感情を抑えて遠くに、遠くに流れていく白い雲を眺めるよう。。

独特なベースのパターンで、ラテンビートが感じられる印象的な曲。
Changelessの1曲目、キースの演奏では、私は何故か激しさを感じずに、気づくとテンションがあがってしまいます。
ピアノをオーヴァダブし、独特の力強いベースパターンも強調して、
ワケニウスが切り込む、かっこいい演奏。スパニッシュ的な要素も入って、
理性と無関係な、人の感情的な部分に直撃です。

Personal Mountainsからの美しいこの曲も、たんたんと、美しく優しく弾きます。
懐かしさがこみあがてる、郷愁ある演奏。。故郷、って言葉が浮かんでくる。

Belongingから、キースらしい八ビートの登場。独特、洗練、、ってキースのイメージとは、ほど遠い、曲なんですけど、これも、キース!こういう、かっこわるさをかっこよく、演奏できちゃうのは、ワケニウスのヴァーサイタルな才能の持ち主だからだとおもいます。リズム刻んでるだけでも、普通は、、、笑える。。m(__)m

My Song(T_T) 反則的な、美しさ、優しさ、、、
キースの純真無垢な出だし、イントロ部分に泣ける私なのですが、メロディのもつ美しさをひたすら噛みしめるようワケニウスの演奏、、、涙が出そう。。
心の唄。。。心の中に流れる唄、、そんな感じ。。。
メセニーが、バリトンソロアルバムで、弾いてますので聴き比べてみてください。
このアルバム全部好きなのですが、このあたりから、後半、、強烈においしい。。

このアルバムで、この曲だけキースの演奏をしらないのですが、ダニエルソンのピアノ!曲想を掴んで、あまりにはまりすぎていて、驚いちゃいました。
過去にも、ダールとい立派なピアノ弾きが居ながら、自分でピアノ弾いてる「実績」ある強者の彼なのですが、、(わがままともいうかしら?)
私には、大好きな「Foever You」のような、心の移ろいを感じる素敵な一曲とないました。

次曲だめ押し、、ここまで、ずっと、心の中がしっとり濡れて、呆然状態のとことに、、ワケニウスとダニエルソンがテーマユニゾンとって、ダニエルソンのソロにはいるって、私的に必殺泣きのパターンです。もう、ソロに入ってすぐに大泣き。
続くワケニウスの演奏も、濡れてる。何度聴いてもこの曲手が止まります。
Mourning of a Star、っていう、「ある意味すごい」アルバムの中の短い一曲なのですが、メロディだけ唐突に美しい。。キースでの決定版は、Mysteries。。。(私のMysteries、返せ!)だと、、思いますが。。

この中では一番新しい曲?The Cure。ここから、スタンダーズでのオリジナル曲が続きます。
単調なベースのパターンを粘着的に繰り返し、嫌でも体反応しちゃういつもパターンです。不気味な単調さの中に、時折、感情を織り込んで、終わらせてます。ちょっと、凄みがあって、やっぱ、妙にかっこいい。

でました、So Tender。この美しく、人気のある曲、ピーコックのソロがかっこよく印象的であったりいたします。ワケニウスは、ここでも静かで、柔らかで繊細な感情表現に徹しています。ベースとドラムもこの雰囲気に徹した演奏。ほんと、切なくなってくる。

Tributeから、U-Dance。このフォークな雰囲気たっぷりな曲を、陽気な雰囲気にまとめげてます。小さな声でいってしまうと、これ聴く度に、ベッツィ&クリスの白い色は恋人の色、「ふるさとのあの人の~」、これがうかんできてしまいます。はい、和彦好きでしたぁ。(^_^);

最後は、Death and the Flowerより、、「祈り」
人生の悲哀を感じる名曲。とても、好きな曲だし、キースの演奏も好きです。
生きていると、自分の力でどうしようも無いことが沢山あります。
一生懸命、頑張ってもどうしようも無いことが必ずあります。
そんな時、祈る、願う、、、無心な姿。。。
そんな姿が、心情が、、静かに表現されてるワケニウスの演奏で静かに幕を閉じます。
演奏はこれで終わるのですが。彼の世界は、私の心の中に広がり、
染みついてしまいました。。

控えめで繊細なサポートながら、ソロをとると、涙がでちゃう、ダニエルソン、
抑えた演奏の中でも、多彩なリズムをきっちりと、叩きだしていくモーティンルンド。
ワケニウスを理解して、協力しています。一緒の方向。
ワケニウスの心の世界は、彼らの故郷の空にもつうじているからでしょうか?
3人の見ている星は、一緒。そう、故郷の空に輝くポーラスター。

1. Memories of Tomorrow
2. Dancing
3. Innocence
4. The Windup
5. My Song
6. Mon Coeur
7. Everything That Lives Laments
8. The Cure
9. So Tender
10. U-Dance
11. Prayer

Ulf Wakenius (guitar)
Lars Danielsson (bass, cello, piano)
Morten Lund (drums)

さて、このアルバムはVENTO AZULさんの週末ジャズのペイジでクロスレビューとなっています。
いろんな聴き方、感じ方があるとおもいます。
意見が違っても全然かまわないそうですから、興味ある方は是非、参加してみてくださ~い。


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JAZZ(Far North )」カテゴリの記事

コメント

TITLE: 期待が・・・
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これ、まだ入手してないんです・・・。すずっくさんのレビューでだいたい想像しちゃいました。Part II cやってるんですね。そりゃ心配だ。「ねっとり、まったりと、まとわりつくように」ってすごく心配(笑)
ちょっと怖いけど早く入手します。

TITLE: 出ましたねえ~!
SECRET: 0
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ラーシュダニエルソン参加の注目盤。僕的にはこのダニエルソンとルンドのお二人に本物のキースのバックでやってもらったらメチャ面白そうだと思ってるのです~~~!ピーコックとも共通点あるしねえ。キース先生もタマにはそういうのもやるといいのにね。まあ実現しそうにないですが。
ワケニウスの解釈は案外淡泊だな、と最初は思ったけど僕も愛聴してます。さりげなく作り込むところしっかり作ってるし、いいメロディ満載のアルバムですね。
ふるさとのあの人の~♪ウケました(^o^)僕は一曲目のメロディがアタックNo.1、苦しくったって~♪に聞こえるのだあ(^^ゞ物語り中盤、コーチや友達の声が頭の中にリフレインして帰り道に一人涙するシーンのバックのイメージ(笑)。切ないぜ。

TITLE: 期待せずに、、
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tar_ksさん
買ってくだしゃいな。

>これ、まだ入手してないんです・・・。すずっくさんのレビューでだいたい想像しちゃいました。

長いお付き合いですからねぇ~(笑)
ナリーさんとか、「熱き血潮」もとめてる熱血ドラマーだから、
かなり、がっくり、きてたし、
クリスさんは、どっちつかずにイライラしてたみたいですが、
私、大丈夫でしたよ~。
風車みたいに、能天気だから。。
それぞれの守備範囲が確信できる一枚っす。(爆)

キースのメロディって確かに綺麗だったりするけど、
ほんと、ジャズのイメージからかけ離れたもの多いですよね。

キースファンが聴いたら、ちょっとたじろぐ、甘さなんだけど、
tar_ksさん大丈夫そうなきがするけど。。
自信ないで~す。

>Part II cやってるんですね。そりゃ心配だ。
しかし、このラインナップ、自分で選択したのだろうか。。
キースファンだと、なんだか、懐かしい気分になりまっせ。
これは、自信あるんだけど。。

TITLE: 出ちゃいましたねぇ~♪
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せきぐちさん
きっと、、また、しばらく新譜の情報ないですよね?

>ラーシュダニエルソン参加の注目盤。
そう・・そうなんですよね。なんか、自分、これだけ買いの人だし、一曲そろとってるとそれで、幸せなんですけどね。
奥様のアルバムでも、かっこいいソロとってましたぜ。

>僕的にはこのダニエルソンとルンドのお二人に本物のキースのバックでやってもらったらメチャ面白そうだと思ってるのです~~~!
わ~~、おもしろそうですが、、、珍しく同意しないかもぉ。
だって、どうせ、ピーコックと比べられて、どうこう、いわれるだけだもん。
すげぇ、複雑な女心。でも、アルバムでたら、絶対買う(^_^);;

ラーシュといえば、、ラーシュヤンソン、ピアノとのデュオだしてるんですよね。
知ってました?私、これ、聴きてみたいな。

>ワケニウスの解釈は案外淡泊だな、
うん、でも、キース本人みたいに、永遠と自分をだしまくちゃうわけにもいきませんよね。なんか、(かなり、小さな声で)キースの演奏って、飴とムチみたいなところあるよね。

>僕は一曲目のメロディがアタックNo.1、苦しくったって~♪に聞こえるのだあ(^^ゞ物語り中盤、コーチや友達の声が頭の中にリフレインして帰り道に一人涙するシーンのバックのイメージ(笑)。切ないぜ。

これさ・・・朝1で試してみましたぁぁ。
なんか、大笑いでございます。たしかに、歯をくいしばるこづえちゃんのけなげ姿がオーヴァーダう゛しましたぜ。
ほんと、切ない一曲です。(^_^);;
この後、このアルバム聴く度に、、、
「苦しくたって~♪」
って、流れちゃいますねぇ。。。(深いため息)

TITLE: やっと届いた
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想像以上に良い内容でした。
(期待値が低かったのかも?しれませんけど)

キース本人はどう思うのか微妙ですね。
何か皮肉めいたこと言いそう。。

TITLE: やっほぉ。
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tar_ksさん

>想像以上に良い内容でした。
わぁ~、それって、私の12/3はマイナスって、ことかしらぁ!(^_^);;
まぁ、細かいことは抜きにして、よかったですね。
あの一曲が、あれだったのですね!M(__)M
段ボールが着いたそうで、、楽しみですね。

>キース本人はどう思うのか微妙ですね。
>何か皮肉めいたこと言いそう。。
う~~ん、キースって、私のような頭の悪いやつには、
何言ってるんだかよく分かんないことがよくあるんで、、、
皮肉られても、きっと、、わからないだろうなぁ~♪
と、、アンに聞きたくない、って言っています。はい。
こういうとき、英語わからなくて、ホント、ラッキーです。

TITLE: プラスなんです
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それって、私の12/3はマイナスって、ことかしらぁ

いえいえ、、
カヴァーアルバムって、だいたいどの作品も原作には
かなわないし、さりとてオリジナルな良さを感じることも少ないと(一般的に)思っていたんです。
a href= http://www.doblog.com/weblog/myblog/23843/848029 #848029 target=_blankそんな記事/aを書いたこともありまして・・。期待値が低いというのはこの理由です。

なもんですから、けっこうな出来に拍手しちゃいました。確かに「まったりと、まとわりつくように」でしたね。

TITLE: あれれ
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タグ使えないんですね。。。これです。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/23843/848029 #848029

TITLE: フォローありがとでした。
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tar_ksさん

>いえいえ、、
>カヴァーアルバムって、だいたいどの作品も原作にはかなわないし、さりとてオリジナルな良さを感じることも少ないと(一般的に)思っていたんです。
う~~ん、巷に溢れるエヴァンス集とか?
ウエスに捧ぐ、、とか。。。(^_^);;
そこに飛ぼうとおもったら、、駄目だった、、
混んでるそうで~~す。拒否されました。

>なもんですから、けっこうな出来に拍手しちゃいました。確かに「まったりと、まとわりつくように」でしたね。
あ、「苦しくったって~♪」ってきこえましたぁ?
なんか、これがきこえちゃうと、、明日から、、結構ヤバイです。はい。

TITLE: ワケニウス
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すずっくさんのオススメということもあり、気になっていたのです。とりあえずFirst stepを1200円で入手したのでご報告までにTBさせて頂きました(笑)

TITLE: あぁぁ
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なおきさん
ウルフワケニウスは、引き出し沢山あるんですが、いきなり、ひきたおしてる、かっこいいワケニウスがきけます。
かと、思えばソフトのほうの名盤Enchanted Momentsに通じる演奏もあったり、、、結構、いろんな事を楽しんでいて、とりとめない印象にうつったりするかもぉぉぉ。。
でも、すごく、楽しそうでしょ?
私、好きですが、、

わぁ~、なんだか、冷静に評価されちゃうと、どきどきしちゃう。。(^_^);
これ、、トラバしていいか、、かなり、、悩みますが、、
まぁ、、、いいわよね。(^_^);
どうなんでしょ、、、人の事はよくわからないけど、、
dig inあたりのほうが、ご趣味にあっていたかも。。。(^_^);;

TITLE: Re:あぁぁ(12/03)
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予想してたより煌びやかなプレイでしたが、カッコ良いです!確かにスタイルも多彩でいろいろな見せ方を持ってそうだし。今回は一回とおしで聴いただけなので、またじっくり聴き込んでから感想書かせて頂きます!

TITLE: ほっ!
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なおきさん
やった!
よかった、最初の一枚って肝心ですから。
肌にあわなくて、ひいちゃったらこまるもん。

>予想してたより煌びやかなプレイでしたが、カッコ良いです!確かにスタイルも多彩でいろいろな見せ方を持ってそうだし。今回は一回とおしで聴いただけなので、またじっくり聴き込んでから感想書かせて頂きます!
楽しみです。
今に思うと、、北欧のオールスター勢揃い!ってかんじですよね!

TITLE: TBさせて頂きます。
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すずっくさん,こんばんは。このアルバム,「ロマンティック。スィ~ト、ハァトフルぅ~~」というすずっくさんの表現そのものでした。結構はまってしまいました。何をいまさらですが。

ということでTBさせて頂きます。

TITLE: すみませんでした
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音狂閣下、メッセージ入れ損なったみたいで。
先ほど、そちらにお伺いしてきました。

>すずっくさん,こんばんは。このアルバム,「ロマンティック。スィ~ト、ハァトフルぅ~~」というすずっくさんの表現そのものでした。結構はまってしまいました。何をいまさらですが。

うん。
だから、この大本路線ともいえるForever You / Ulf Wakeniusも聴いて見ちゃったら。(爆)
http://plaza.rakuten.co.jp/mysecretroom/diary/200501260000/
って、とろとろだからやめておいた方が良いかしら。
あれ?もしや貸したっけ??

今朝もマイソングで昇天です。
唐突にメセニーのアルバムも聴きたくなってきました。。

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